概要と部史

概要

  • 名称 京都大学ウェイトリフティング部(京都大学体育会所属)
  • 部長 平井伸博
  • 監督 有馬要一郎
  • 主将 佐々木 駿
  • 主務 佐々木 駿
  • 場所 北部構内農学部グラウンド内
 
創部 1965年 バーベル部ウェイトリフティング部門として(小堀眞設立)
1995年 バーベル部より分離独立
2010年 同窓会発足
戦績 1984年 関西学生選手権67.5 Kg級残華幸仁優勝
1986年 関西学生選抜選手権90 kg級稗島潤一郎優勝
1988年 国民総合体育大会90 kg級有馬要一郎6位入賞

部史

ウェイトリフティング部は最初、ボディビルを中心としたバーベル部の中に設置された一部門でした。ウェイトリフティング部門設 置のきっかけになったのは、昭和40年医学部入学の小堀眞先輩のウェイトリフティングに対する情熱です。

当時のバーベル部岡田主将の同意も得て、 同級生の伊藤氏を加え1回生2名でバーベル部ウェイトリフティング部門が誕生しました。 場所は、吉田体育館の片隅でしたが、バーベルを落とすと床が割れるほどで、ウェイトリフティングの練習をするには不十分な設備だ ったようです。このため阪急電車から線路用の古い枕木を譲り受けてプラットホームにしたのは、部内では有名な話です。熱心な練習 が認められて、一年後にウェイトリフティング部門にも主将が置かれることになり、初代主将に遠藤氏が就任しました。そして、西日 本学生選手権や関西学生選手権、京都学生選手権にも参加するなど活発な競技活動が始まりました。小堀先輩が3回生になった時、二 代目の主将となりました。しかしこの頃からウェイトリフティングとボディビルという競技の性格上の違いから、同じクラブに所属 していることの違和感が生まれ、それぞれ別々に活動していくことになりました。

そして昭和47年西部構内に総合体育館が新築された際、ボディビルを中心としたバーベル部は総合体育館の真新しいトレーニング場の練習 場所を確保できたのですが、ウェイトリフティングは床を傷めるという理由から同じ場所での練習を受け入れてもらえませんでした。仕方 なく、理学部近くの空き小屋にプラットホームを設置し練習を始めたところ、重いバーベルを床に落とす衝撃による振動で実験が邪魔され るという苦情が理学部の教員から大学本部に寄せられ、急遽、農学部グランド内に新しい部室兼練習場ができました。以来40年以上、ウェ イトリフティング部はこの部室兼練習場を使ってきました。最近は雨漏りするなど老朽化も激しく、練習場の狭さから安全面にも不安があ るのですが、部員はここで一生懸命練習をし、同級生や先輩後輩と議論をし、時にはけんかもしました。この部室兼練習場は、我々にとっ て学生時代の原風景のひとつと言っても過言ではありません。

農学部グランドへ移転した後も、人数は少ないながらもウェイトリフティングの面白さを知った学生が次々入部し、ウェイリフティング部 門を支えました。特に、昭和59年には関西学生選手権67.5Kg級で残華幸仁君が優勝、昭和61年には関西学生選抜選手権90kg級で稗島潤一郎 君が優勝、昭和63年には国民総合体育大会(京都)90kg級で有馬要一郎君が6位入賞という輝かしい成績を挙げました。

そしてついに平成7年、当部はバーベル部の傘下から離れ、ウェイトリフティング部として独立しました。平成17年には女子部員が初めて 誕生しました。部として誠に残念なことは、昭和58年に田中英明君が大台ヶ原で遭難し23歳という若さで亡くなられたこと、平成21年には 北川涼氏(享年57歳)がご病気で逝去されたことです。心よりご冥福をお祈りいたします。

昭和40年のウェイトリフティング部門創設以来、約100名の部員が卒業しました。卒業生の懇親・交流とウェイトリフティング部の支援を 目的として、平成22年に京都大学ウェイトリフティング部同窓会を設立し、平成23年には、同窓会設立を記念して草創のころの先輩と現 役で懇親会を開きました。

これまで部長として、川又良一先生(法学部名誉教授)、万波通彦(工学部名誉教授)、佐々木義之先生(農学部名誉教授)には長年ク ラブを見守り指導していただきました。部員ならびに卒業生一同大変感謝しております。誠に有り難うございました。

かつては大阪大学や岡山大学にもウェイトリフティング部があり、昭和50年代まで我々を含めた三大学の交流戦が行われておりました。 合同合宿もありました。しかし、大阪大学ついで岡山大学のウェイトリフティング部が活動を休止してしまい、現在では国立大学系でウ ェイトリフティング部が存在するのは京都大学だけになってしまいました。本学でウェイトリフティング部が存続しているのは、本学の 学生が持っているいい意味での個人主義的・自由主義的気質がウェイトリフティングという意外なほどメンタリティの高い個人競技によ く合っているのかもしれません。ウェイトリフティングは決してメジャーなスポーツではありませんが、その魅力を知った部員は卒業後 も続けている人が多くいます。今後とも当部の活躍と発展を期待し、小史といたします。

【注記:この小史は小堀眞先輩が京都大学体育会創立60周年記念誌に書かれた「ウェイトリフティング部草創のころ」
(掲載ページhttp://www.kusu.kyoto-u.ac.jp/history/7_clubprofiles/707.htmlを参考にしました。文責平井)

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